河原町今出川にて進めていた屋根修理の様子をお届けいたします。
こちらの物件は、テナントが退出したことをきっかけに工事を依頼されたということです。
<施工前>
屋根が全体的に傷んでおり、広範囲にサビが広がっています。
また、屋内は無事ですが壁の外側が雨漏りしている状態です。
一部の瓦も全て撤去し、新たにガルバリウム鋼板で立平葺きをいたしました。
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立平葺きとは…
立平葺き(たてひらぶき)とは、縦に板金を敷いて屋根を葺いていく方法のことす。
板金にはガルバリウム鋼板が使用されており、長い板金を垂直に使い、葺いていくため屋根の頂点から軒まで何も遮るものがありません。また、排水性に優れており雨漏りしにくい屋根といわれています。
<立平葺きのメリット>
・心木を使用しないためメンテナンス性に優れている
立平葺きは凸部分に心木が使用されておらず木材が使用されていないため、腐食することがあまりない。
・耐用年数が長い
金属屋根というと錆の心配がありますが、ガルバリウム鋼板は犠牲防食作用によって錆の広がりを防止します。お住いの立地環境や、メンテナンス頻度にもよりますが、約20年以上の耐用年数が期待できます。
・工期が短く費用が安い
ガルバリウム鋼板は錆びにくく、耐用年数も長く価格が安いという特徴があります。それを加工した立平葺きの屋根材も安くなるというわけです。また、長尺の屋根材を配置し固定していくため、他の屋根材、瓦やスレートなどと比べると屋根材自体の個数も少なくそれだけ工事の工程も短くなります。工程が少なくなる分、工期が短く人件費も節約できるので工事の総額も安くなるのです。
・屋根材の中でも最も軽量
瓦やスレート屋根に比べて最も軽量なのが金属屋根です。
そのため、耐震性に最も優れています。
・防水性が高い
継ぎ目がなく、屋根材の下に雨水が浸入することを防いでくれるため雨漏りの発生率が低いのです。
<立平葺きのデメリット>
・複雑な形状の屋根には使用できない
基本的にはシンプルな切妻屋根やかまぼこ屋根などに使用することはできますが、複雑な形状の屋根には向きません。
・雨音がうるさい
立平葺きだけでなく、金属屋根の弱点です。長尺の屋根材なので雨音も響きやすくなります。
・室温が上がりやすい
金属屋根のため、他の屋根材よりも熱を吸収しやすく、室温も上がりやすくなっていますが遮熱塗料や断熱材でカバーすることが可能です。
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<施工中>
屋根材とその下の下地板を全て撤去した後、新規下地板、そしてルーフィングを張り付けます。
<施工後>
新しい屋根材はガルバリウム鋼板です。
また、屋内の廊下部分は光を差し込ますため「ポリカーボネート」という波状のプラスチック素材を使用しました。
耐衝撃性や耐久性、透明度に優れた素材であることから、カメラレンズやパーテーション、高速道路の透光板、車のヘッドランプなどに活用されています。
紫外線に強いうえ、-40℃~125℃までの温度に耐えられるため、屋根や看板などの屋外利用にも最適な素材です。
防水性・耐震性に優れた屋根に仕上がりました。
リルーフまつだでは、お客様のご希望やその時々に合った施工の提案をしていますので、安心してご相談していただくことができます。また、雨漏り・屋根修理を専門的に行なってきた技術への自信とこれまでの経験があります。
お住いの屋根に関して少しでも気になることがあれば、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。