先日に行われた瓦屋根の修理を、ご報告します。
古い蔵の修理
今回の施工場所は京都御所の方角で言えば東北角辺りで地名は真如堂前町(しんにょどうまえまち)に佇む、築後推定140年の古い蔵の屋根修理です。
屋根に上がって全体の瓦を見渡すと寒さによって凍って瓦が割れて雨漏り発生しましたので、今回、直してくださいと依頼が入ったのです。
この手の街中の工事現場は周りをぎっしり建物に囲まれているので足場も蔵裏側だけに
しか設置出来ず、しかも足場に通じているのは路地を奥へと進んで行って迂回しなければならないですが、京都市内中心部は毎度のことなどで、私は平気です。
早速、材料を軽トラより降ろして今日の仕事スタートです。
前日までに確認していましたので屋根瓦の傷み具合は把握しているので、上がってみると
戦前の建築物の屋根は丸瓦と平瓦で構成されており屋根瓦の中で傷んでいる、個所をめくっていき使える古い瓦なら再利用し駄目なら新しい瓦を差し込んでいく作業を行います。
古い瓦を再利用するってコツが入り、独特に1枚、1枚反りがあるので施工した後の
雨水の流れや、勾配の調整を行い、計算して使わなければいけません。
長年の経験がものを言うのです!
冒頭にも書いたように「筑後」140年ほど経っている建物で今まで1回は修繕されている様でした。
屋根修理のプロの私(松田)が見たところ丸瓦に使われている瓦くぎの種類が違うのが証拠だと・・・
瓦屋根は耐用年数の長さが特徴ですが、当然経年劣化や自然災害などで傷みますので、定期的なメンテナンスをされた方がいいと思います。
瓦屋根の補修が必要な場合として、今回のような瓦のひび割れや破損「ここは点なし」があげられます。