こんにちは、リルーフまつだです!
先日の屋根修理の続きです。
今回は巴瓦(ともえかわら)の修理を行います。
馴染みの無い言葉だと思いますが、巴瓦とは京都市内の神社、仏閣の屋根に
多く使用されている、軒先の先端部の模様入り丸瓦です。
先端の模様部分と巴釘(ともえくぎ、写真の古い丸い釘や三角の釘)が刺さる後側が割れて欠落してしまっていますね。
巴釘というのは瓦の下に堆積している土の層に刺さっているだけの釘なのです。
年代物の日本家屋の屋根は大量の土が載せられており、この古い蔵もおおよそ20センチの土の厚みを屋根に載せていると思います。
何故、そんなに土を載せるかと言うと耐火や調湿の意味合いが有るのです。
分厚い土を屋根に載せている事で太陽光を遮断し蔵の中の真夏の暑さを和らげます。
現代でいう所の屋上緑化に通じるものがあると思います。
それと、耐火効果も無視できません!火事が起こった場合には延焼を防ぐ役割もあり木造建築物がひしめき合う都心部で昔はよく火事が起こったのでしょう。
その為の対策ですね。
現状を拝見すると一部の瓦は再利用出来ませんでした。
割れてしまった巴瓦は交換です。倉庫に在庫がございましたので持って参ります。
よく見ると巴釘の形が違うのを使用されており、ここも過去に修繕がなされておりますね。
それから、かなりの時間が経って今回の修繕依頼が入った次第です。
屋根瓦の総葺き替えはコスト増なので傷んでいる所のみの交換を選択されています。
次のメンテナンスは数十年先を目指してバッチリ修繕しておきます。
京都市上京区近辺で屋根修理のご依頼がございましたら
是非リルーフまつだをよろしくお願いいたします。
古い屋根瓦の修理から板金屋根工事も得意としております。