リルーフまつだは、京都市を中心に、屋根の修理、屋根の葺き替え・葺き直し、重ね張り工事、屋根軽量化工事、雨樋工事、板金工事などを行っております。
確かな技術と丁寧な作業、そして何より、「常にお客様の立場に寄り添って物事を考えること」をモットーに、お客様一人一人の屋根に関する悩みを解決させていただきます。
京都の屋根事情について
京都に限らないかも知れませんが、私が子供のころから聞かされてきたのは「京都は盆地だから、夏は蒸し暑くて冬は底冷えがする。」ということ。
実際、夏の暑さは耐え難く、天気予報を見ていても最高気温が近畿で一番高い日もしばしば。
たいていの日は沖縄の最高気温さえ上回っています。
そんなこともあってか、夏の午後、特に最上階の部屋は屋根からの熱も加わり気温がどんどん上がります。
最近は、日本瓦からカラーベストなど軽くて薄い屋根材への更新が進んだのでなおさらです。
そういう訳で、最近の京都では遮熱・断熱性に優れた屋根材への需要が高まっています。
屋根の修理や葺き替えに際して、そのような機能性の屋根材を提案してあげるとすごく喜ばれます。
近年、急速にカラーベストなどへの更新が進んだ反動が、ここに来て顕著になってきたということでしょうか。
思えば、最近もてはやされている町家ですが、意外に合理的に作られていたように思います。
・基本的に庶民の町屋は連棟なので、一軒当りの屋根の面積も壁の面積も小さくて日射の影響が少ない。
・軒をしっかり出してあるので、日が高いときには直射日射を遮ることができる。
・日本瓦は厚みがあって密度も小さいので断熱性が高い。
・外壁の素材も杉板や土壁など通気性の高いものを使用。
・面格子なんかも遮光性や通気性を高めつつ、なおかつ防犯性も兼ね備えた一種のアイデア商品ではないでしょうか。
考えてみれば、エアコンがなかった時代に京都で夏を過ごすのはたいへんだったと思います。
反対に、現在はエアコンがあるので、屋根や建物の構造がコスト重視でお座なりになっていたようです。
それでも最近は、屋根材のメーカー主導で屋根の構造にも革新が見られるようになってきました。
屋根裏の一番高いところ=熱が一番溜まりやすいところから、熱気を屋外に逃がす構造です。
これは屋根を葺き替える際にも増設できます。
また、屋根材そのものも主流はカラーベストからガルバリウムへと移行していて、表面を遮熱塗料で塗装、裏面に断熱材を貼付した遮熱・断熱性の高い高級品もあります。
京都の夏を過ごしやすくするための手段も、少しずつ充実しつつあるというところでしょうか。
つづいて冬。
京都の冬は“底冷え”と言って、足元から震え上がるような寒さを感じます。 雪国の人が「京都は寒い」というぐらいです。
同じ京都市内でも、今出川通りから上(=北)になると、さらに寒さが厳しくなります。
雪がちらつくような日なら、そこを境に雨がみぞれになったり、みぞれが雪になったりすることもしばしばです。
そういう気候で、最低気温は氷点下になることもありますから、瓦が凍てて破損するようなことも起こります。
日本瓦であれ、カラーベストであれ、表面が劣化すると浸透した水分が凍結してしまいます。
水が氷になると、膨張して体積が増えますから、それが屋根材を破損させます。
瓦でしたら表面が粉砕したり、カラーベストなら割れてしまうこともしばしばです。
日本瓦なら30年はまず大丈夫ですが、カラーベストなど塗装で表面を保護しているものは10年程度で塗り替えしたほうが無難です。
北海道・東北や信州など、寒さの厳しいところはトタン屋根(かわら棒)が多いですね。
凍てないし、雪も下ろしやすいし、メンテナンスも楽。
とても合理的だと思います。
・・・でも、京都ではあまり人気が出ませんでした。
ざっくり京都の屋根事情、主として夏と冬に関して説明させていただきました。
「あっと。」
最後に、気をつけて頂きたいのが悪徳リフォーム業者です。
これは京都に限らず、全国どこにでもいるようですが・・・
・点検すると言って屋根のうえに上がり、自分で割って下りてくるような人たち。
・お客さんからは極力高く受注、屋根職人には極力安く発注して営業利益を稼いでいるような業者。
この2種類には特に気をつけてください。
最近は大手のハウスメーカーであれ、地場のリフォーム屋さんであれ、自社で職人を雇用しているようなところはまずありません。
大半の業者は仕事を下請けに丸投げします。
これだけで、工事代金が130~200%増になることも日常です。
ところで、屋根工事の知識や経験が、我々を上回るような営業マンや現場監督っているのでしょうか?
そういう人がいたら、一度会ってお話してみたいものです。